このレビューはネタバレを含みます▼
丸木先生と笠井先生のタッグは本当最高ですよね!いつ見ても惚れ惚れしちゃいます。この作品はまだ読んだことがなかったので購入しました。
いや〜…こわいですね〜…(^_^;)さすが丸木先生です。よく書き出しにこういう種のを用いられていて、ストーリーの流れを勢いづかせたり、その作品の匂いを出したり、それが伏線となったりしていて物語をとても面白くしています。しかもこの作品の場合は、単発的に要所要所に挟んでいて、それが大きな意味を持っているので理解できると全てがつながって腑に落ちますよ!
ただね〜重いんですよ。学の秘密とか、登場人物の行方も想像に難くないにも関わらず、タイトル同様ずっと霧のように暗いもや〜っとした雰囲気がつきまといます。真実を知りたい、でも知るのが怖い、気になって読むのをやめられない!と言った感じで、だから丸木先生の作品は中毒になるんだろうなと思います。
裕太郎は間違いなくダークヒーローですけど、学の全てを理解していて丸ごと愛せるのは彼しかいませんからね…。◯◯だから愛すというところが根本的に違うので、本当に深いなぁ…。どうぞ霧の楽園で幸せに暮らしてくださいとみんな口を揃えて言うことでしょう笑。
明るいハッピーものを好む方にはオススメしませんが、構成はもちろんのこと、伏線を回収しながらも想像の余地があり、その巧みさに圧倒されます。書き出しだけでなく終わり方もまさにアッパレで、中盤過ぎからのエロのオンパレードには 待ってました!と言わんばかり。「ゾクゾク系自分行けます!」という人にはぜひ読んで確かめていただきたいすごい作品です!!