こんなの、しらない
」のレビュー

こんなの、しらない

梨月詩

10巻まで読みました

ネタバレ
2022年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 梨月先生の絵は線に迷いや無駄が無くて、それが何なのか分かりやすいし、何より表情から感情が伝わってくるので、察することができずにモヤモヤすることがないから好きです。
基本主人公CPのイチャラブエロエロがあって、その合間に少しずつ話が進んでいる感じです。泰一のような背筋も凍るような重い愛に、芹夏のような女の子が落ちていく様を見るのは好きなので、とても楽しめています。ただ一方で、不屈の精神の持ち主瀬尾さんを応援してもいます。自分にも分があると信じて疑わないところが、少年ジャンプの主人公みたいでいいですね。応援くらいはしてあげたくなります。ただ、好きだと気付くのが遅すぎるなと思いました。芹夏みたいな妻にしたい女性の象徴のような後輩がずっと近くにいたのに、なぜ今頃?と疑問に思いました。泰一より先に告白していれば付き合えた可能性も高いし、たとえ後から泰一が挑んできても勝算はあったかもしれないのに。つくづく残念な男です。
11巻からは新キャラ登場の予告があって、なんかまた芹夏を好きになるようですが、泰一と瀬尾さんだけで良くないですか?芹夏と泰一がどれほど思い合っているかは十分伝わったので、後は瀬尾さんが納得する出来事(例えば芹夏の危機に命懸けで助ける泰一を見て、自分は一瞬躊躇してしまったとか)を経て、みんなに祝福されながら結婚式をする・・・みたいな感じが私の勝手な理想です。7巻辺りで折り返しだと作者様が書かれていたのですが、14巻くらいで完結になるのなら、ここからまた話を広げると最後は畳みかけるような感じになっちゃいそうですよね。あんまりダラダラ続けると飽きが来るタイプの設定なので、最後まで楽しく読めるといいなと思っています。
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