ラブ&テイク
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ラブ&テイク

カキネ

してあげたい、してほしい

ネタバレ
2022年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表題作は『エンド・ラブ』のスピンオフですが、そんなにがっつり繋がりはないかも。宮野&厳原と同じ病院の看護師白井と、両手を怪我した患者の木坂。宮野が木坂の担当医として登場するくらいです。
●木坂と白井は病院で5年振りの“再会”。惜しいなぁと思うのは、二人の背景や時系列がはっきりしないところです。せっかく心情に焦点当てて描かれているのに、バックボーンがふわっとしてて没入しにくい。木坂は組でどういう立場だった?右手が重宝されてるのはなぜ?その右手が壊れたのはなぜ?白井は三原の元で何をしてた?コスプレご奉仕?三原が直々に仕込んだのかしら…とも思いましたがそれは違うっぽいかな…?謎は多い…
●でも、二人が求めてるのは、「お互いの素性や過去なんて何でもよくて、ただひとりの存在として愛し愛されたい」ということなんです。だから、もしかしたら作者さんはあえてバックボーンをぼかしたのかも…?という気もします。
●木坂は結構純情なかわいい奴です。白井のためなら何でもしてやりたいのに、肝心なところで弱気になったり。離れようとするのにラブレターみたいなもの残していったり。白井の方が一枚上手かも?
●『ラブ&テイク』ってピッタリなタイトルで、二人とも相手に何かしてあげたくて仕方ないんですよ。でも白井は最後に「愛してほしい」って言う。何かあげないと大事になんてしてもらえないって、ずっと思ってたのかな…ホントは寂しがりや。これは生い立ちが活きてます。
●二人の描き下ろし(クリスマス編)は甘々です。お互いに素直に欲しがってて、幸せそうで良かったなぁって。
●宮野&厳原の2本は、相変わらず恋愛初心者な二人のもだもだイチャラブえっちな様子が見られて嬉しかったです!
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