このレビューはネタバレを含みます▼
555頁という超長編だけど丁寧に読んで、内容の素晴らしさに思わず何度も感嘆のため息がでました。
リリウスの身の上に起こったことは最初の出だしから衝撃的で、その後もずーっと何度も何度も泣きながら読みました。
リリウスの口の悪さの底辺に流れる底なしの慈愛に不思議な気持ちを最初から感じていましたが、全編をとうして心ゆくまで納得しました。
英雄獣人騎士ジルと3人の子どもたちとリリウスの間に切なくて辛い課題がありすぎて、小さな幸せなキラメキの中にリリウスとともに何度も不安がつきまとい、もうこれ以上リリウスを子どもたちをジルを苦しめてほしくないと切実に願うほど安心できずに話が展開します。
でも、とにかく最後まで読んでほしい。すべての疑問は回収され、とくにLASTに近づくにつれ、涙が止まらないほど辛くなるけど、すべて報われるから!!!
かなりのネタバレになってしまうけど、ストーリー中の神話や説話は大事に読んでいくと全部が繋がり、感動します。
最後の方は幸せしかないエピソードやSSに癒やされて下さい。