愛しの故・シャーロット
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愛しの故・シャーロット

奈川トモ

たぬきから、来ました。

2022年8月20日
たぬきの方から来ました。以前1巻無料キャンペーンで読んだ事がある、作品で、又改めて読んでみました。

打ち切りにより、3巻で終了となってますが、とても興味を深い作品です。“愛”について考えたくなります。

当時打ち切りだったのは、(扱う)テーマが時期として早過ぎたのでしょう。それから、少年、青年誌好みのテーマ・題材だったのかもしれません。

でもこれは、私はやはり『愛』の物語だと思いました。ウィルの愛が重過ぎる(笑)けれど、ヒロイン(※ゾンビ)シャーロットも、その愛に応えるだけの『器』があるお話だと思いました。

当たり前ですが、作者さんの『たぬき』のお話を好きな方には、好みのお話になるかと思います。あのお話(※テーマ)の『原点』にも思えるお話だと、私は思います。

伝えたいことは『愛』なのだと。

……憧れないけど(笑)羨ましくない愛情ですが、読んでいて胸が温まります。素敵な良いお話でした。

3巻まで出版される事が出来て、物語としても一応でも形として纏める事が叶って、良かったと思います。作者様も、読者としても、良かったと思います。

はっきりとものを言わない、ぼやかす『物語』でもあり、読者側も創造力や、推理力も多少要りますが、逆に楽しいです。何もかも説明書きな物語はかえって詰まらないと思います。そういった解りづらい部分や流れもあるので、読解力が試されますね。わかり易い話が好きな方は、ご遠慮ください。そんなお話です。ちょっと捻くれてる位の方には、面白さが伝わると思います。
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