これが最後の恋の話
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これが最後の恋の話

南々子

先輩&後輩、心洗われるそれぞれの恋

ネタバレ
2022年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ大学の映研サークル絡みで2CPのお話。表題作の先輩CPより次の後輩CPの方が長め。どっちもよかった。なんだか心洗われました。
「これが最後の恋の話」
悲恋で終わった恋人と幸せになるために転生を繰り返す浅海×映画好きの同級生・鈴。会えない恋人を待ち続けて、疲れ切って死のうとしたところを鈴に助けられた浅海。浅海の話を丸ごと信じた鈴に励まされ、恋人探しを続けるうちに鈴との時間が大切なものになっていく。転生者が数百年求め続けた恋人ではなく、新たな恋に出会う珍しいパターン。愛情と執着の区別は難しい。片割れの恋人もどこかで幸せになっていて欲しい。
「四月一日、ほどけた世界」
コワモテの綿貫×内部進学組の明るい那央。鈴に後輩にあたる、映研サークルの新入生同士。同じ原風景を共有する二人だけど、先輩CPのようなファンタジー要素はなし。相手に興味を持って好きになって、始まりの足並みは揃っていなくても徐々に気持ちが膨らんでいく爽やかさ。芯のある綿貫も超コミュ強の那央もどっちもいい!素敵すぎるカップルでした。4人の絡み見たかったなー。
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