死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~
朝比奈希夜/榊空也/千世トケイ
このレビューはネタバレを含みます▼
死神と恐れられてた八雲様は死神ではなく人々を無事に黄泉に送るための仕事をしている。死に際の人間から人間は醜いものだと知った八雲様だが、彼らを無事に浄土させるためにしっかり話を聞いてあげて、救われるような言葉を述べて、送り出すあたりから優しさを感じる。死神の花嫁とされた千鶴は没落貴族ではあったが、民衆のために自分が犠牲になるという貴族の矜持を忘れない強い女性で、誇り高い優しい女性に思える。そんな2人がお互いを想いあって、助け合いながら生きている姿が素敵だと感じた。お互いに恋をしてはいけないと感じていたため多少の障害はあったが、周りの手助けもあり想いに気づいて結婚することができてよかった。最後の2人の姿は本当に美しかった。ちなみに、一之助に対して向ける2人の目がすごく優しくて、本当の親子のように見えて大好きだ。
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