この手を離さないで【単行本版】
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この手を離さないで【単行本版】

咲本﨑

最終巻

ネタバレ
2022年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻ではとにかく雅が可哀想で可哀想で…暗い感じが漂う内容だったのが晴斗と出会ってから少し明るくなり、あぁよかったよかったと思っていたけれど。
二巻は番になったふたりの近い存在だからこそのすれ違いが描かれていて、これまた辛い…と思いながら読んでたけど、旅行先での花火が上がってからの、晴斗の、雅を見つめる顔…もう、もう…!
あれ見た瞬間、雅と同じく私も涙腺がぶっ壊れてしまいました(泣)
作者さん表情を描くの上手すぎだよーー!
そうね、これは全人類の恋愛の問題だよね。
好きだから、愛してるから、そばにいてほしい。
他の誰も見てほしくない、自分だけのものでいてほしい、ってね。
だけどコントロールできるわけない、そんなものは愛じゃないよね。
晴斗がちゃんと気づけてよかった。
そして話し合って理解しあえて、また仲直り。
はーー良かったーー
最後、雅の弟くんの舌打ちで終わったので、また続刊ある感じ…?
雅の家族の問題も引っかかってはいたので、良い方向へ進めたらいいな…。
※最終巻を読んでの追記
良かった良かった、2人とも幸せにね…
しかし弟くん、めっちゃ拗れてたな〜
家族愛とか親バカだの子煩悩だの、普通に生きてる人なら何となく知ってる事も知らずに生きてきたこの兄弟が不憫すぎる。
最終巻で弟と和解できたのは良かった、しかし雅の親との和解が無いのが良かった。
これでもし話し合ってあっさり和解とかなってたら雅の今までの苦しみは?テメーが今までやってきた事どうすんの?って怒り狂うところだった。
母親はなんとなく心配はしてるだろうけど父親、最後の最後まで冷徹な人でなしで良かったよ、来世は小さな虫にでも生まれ変わってください。
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