このレビューはネタバレを含みます▼
真山、諏訪、高良。それぞれのかかえるものがある。1番不憫なのは諏訪。明るそうに、気楽そうに生きているように見えて、全くそうじゃない。居場所を無くした子供だった。真山はとても真面目でちゃんとしてるのに、周りに正当な扱いをされず、それを仕方なしと受け入れてしまっていて、諦めがとても強い。高良は自分の本当を知られないようにしているし、恵まれている自分に対して、後ろめたさと、そのあるべき姿に似合うようにしてしまう。諏訪の彼氏として出会った真山のことが好きになってしまう。色々と上手くいかなくて。出会いから10年以上たったあるひの再会は、高良と真山を近づけます。その、2人が深い関係になる件の流れが、凄くいいです。スルスルと流れるように熱い時間が訪れました。病院の跡取りである高良の為に身を引こうとする真山。それを一蹴する高良がめちゃカッコよかった。