恋愛をしてもセックスをしても、すべて虚しい少年のためのポルノグラフィティ
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恋愛をしてもセックスをしても、すべて虚しい少年のためのポルノグラフィティ

小野塚カホリ

小説を読んでいるよう

ネタバレ
2022年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ どの作品もハッピーエンドな終わりかたじゃなくて色々な方向に想像できるストーリー。
内容は割りと難しくかなり大人寄りで理解できるような出来ないような感じでした。面白かったのは探偵事務所のゲイカップルを中心に依頼人と霊感がある依頼人の息子、依頼人の探し人で想い人、ちょっと複雑でヤバい依頼を取り敢えずは解決しました。
依頼人の息子に肩に手が!と言われたゲイカップルの相方、依頼人の病気の再発=死期が近い、関係ないようであるのかもと色々想像してしまいます。
初めの作品はかつて片想いしていた同性の友人が亡くなって、友人の子供と会ってから消化出来なかった想いを友人の子供に重ねているみたいでした。
そして友人も自分も結婚して子供がいて自分の子供の名前に友人の名前をつける程執着していて偶然か運命か自分の子供と友人の子供は学校も同じで同級生、そして友人の子供は自分の子供に片想い中。
自分たちとは逆だけど親友同士で同性でしかもノンケに片想いなとこまで同じ。
友人の子供が友人とそっくりだから、友人はノンケだったけど子供はゲイだからと手を出してしまったのかもしれないけど、自分の子供がそれを知ってしまったらとか考えなかったのかなと、大人だからこそもっとその辺は大切に考えて欲しかったかなと思いました。
ずっと隠し通せるはずもないし、子供達の友情も壊れるかもしれないし遺された友人の日記の内容次第では両方の家庭も巻き込んで誰も幸せになれないような気もします。
色んな後悔の先に幸せが待ってる事を願ってしまうストーリーでした。
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