このレビューはネタバレを含みます▼
魔法少女になるコンパクトを拾った2人の少女の人生をさらっと一冊でまとめているお話。きれいにまとまっていて、作者さんが余分だと思ったものは排除したんだろうなぁと。一冊で終わらせてしまっているのを勿体ないと感じてしまうほどとても良い設定でした。
魔法少女になると年齢を重ねなくなる。それゆえ2人は不老不死とも言える存在に。2人は魔女にでもなろうか、と語らいます。2人で街を転々として小さなお店でも開いて。その街にいられなくなったらまた街を転々として。物語の魔女みたいな夢のようなお話。すごく魅惑的な夢。けれど、結局夢は夢で終わってしまう。自分だったら叶えたい夢だけれど、きっとそれを叶えたら叶えたで苦痛が待っているんだろう。夢は夢のままだから美しいのだろう。
なによりも尊いと思える友情よりも、優先したくなったのが恋。なんでだろう。友情よりも尊いものはないと思えたはずなのに。
最後は自分はジュマンジの音楽を思い出しました笑。
ドンドコドコドコドコ…またどこかで誰かが拾うんだろうなぁ。