このレビューはネタバレを含みます▼
鑑定・調査事務所でアルバイトをする大学生 平子千佐と天花寺オトヒコという謎の少年、鑑定・調査事務所の社長と社員が主な登場人物です。千佐は「誰かに似ている」といつも言われる青年で本当の名前を知られると災禍に見舞われる、そして危険なことが起きると魂を散り散りバラバラにして蝶のようにするという能力?があり、天花寺は呪いをつくる力と封じる力を持つ家系の本家の少年という怪奇に満ちた設定で「百鬼夜行抄」とかそんなイメージに近いかなとも思うのですが、1巻完結なのでスケールがそれなりで、説明不足なところもあったように思います。もうちょっと深掘りできたらよかったと思うのですが、やはり「百鬼ー」のようなゾクッとしたり、痛快だったり、う~んと唸る域にまでは、という感じでした。一読ではよくわからなかったので二回読んで少しわかったような。怪奇と縁が絡まっているようなストーリーでした。悪くないと思いますが、もうちょっとわかりやすいお話のほうが好きかな。もっと長いお話にされていたらおもしろかっただろうと思います。星3.5くらい。
2013年7月 総204ページ 修正=見えない構図、一部斜線で隠す。