このレビューはネタバレを含みます▼
10歳で魔法使いに身売りされてしまったカレルとカレルが魔法で作った使役スヴェインの物語。
魔法使いものって時に都合が良すぎる展開がありますが、今作は都合が良いと感じるどころか意表を突く展開が面白かったです。
師匠である魔法使いアレッサンドロの厳しさ、兄弟子ロテールの淡々とした雰囲気、そして使役スヴェインの掴みどころのなさ、最初こそどんなお話になるのかと思っていましたが、読み進めるうちにどんどん物語に引き込まれて。竜退治の場面では大袈裟になりそうなのに、無理も無駄もない落とし所があって読後感が凄くいい。しかも、ウノハナ先生のイラストなので目でも楽しめて一石二鳥!
この作家様のBL展開は必要最低限な感じです。なので、エロ過剰なものが苦手な方、BLラノベ初心者様にちょうどいいかも。180p。スピンオフは「従者にあらず」