このレビューはネタバレを含みます▼
*驚きました。前作『ねくたいや』の内容をしっかり踏襲した上で、友久と長瀬くんの物語で描かれていたことがきちんと伏線として生きている。
これはスピンオフ、というより2巻です。ぜひ前作とセットでこちらまで読み切って欲しい。
歩田川先生の作風の魅力である独特なテンポと空気感のおかげで、ものすごく重いことも必要以上に重苦しくはなく、軽いタッチで流せる雰囲気があったりします。
なので「兄(佳久)が環を殺しかけた」というのもその手の表現かと思いきや…マジでした。
そしてそうなった経緯が痛いほどに共感できてしまい、切なかったです…苦しかったです…痛かったです。
友久との関係についても、そうか…そういうことか…と、すごくすごく複雑ではありましたが、きちんと呑み込めました。
でも、一読者の私が呑み込むのにこれだけ苦しかったんだから、いわんや佳久をや!(泣)
それにしても、前作で友久と永瀬君をあれだけ引っ掻き回した環が、こんなに深い愛情に満ち溢れた魅力的な男だったなんて…歩田川先生は「一見◯◯、実は◎◎」というキャラクターを描くのがお上手ですね。
結論、タイトル通りの『しあわせのはなし』(己のしあわせを諦めずに追い求めるべし!)をありがとうございました。読後感も良く、最高でした。
※こちらもまた2022/09/03現在☆3.8レビュー数5件とは勿体なさすぎます〜〜( ;∀;)
みなさーん!読んで読んで〜!めっちゃ良作ですよぅ〜!!
前作を上回る良作ですよぅ!