純愛えろ期
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純愛えろ期

彩景でりこ

タイトルに偽りなし

2011年12月10日
基本的にストーリー性はあまりなく、『ドタバタ+ちょいしんみり+エロ』という印象でした。
男同士だからどうとかいう葛藤は完全にスルー。

絵はきれいで安定してるし、お話のテンポもよくてサクサク読めるけど、肝心のエロは黒塗りとカットが多め。

私は特に気になりませんでしたが、リバ風味だったり『受け』側の子にもすね毛がある辺りは好みが分かれそうです。
そして全編ツッコミどころ満載。


①-② 岸と恒ちゃん
恒ちゃん、みっちゃん、岸、サトシ。ずっと一緒の幼なじみ四人組。
お話の半分はこの後のストーリーに繋がる導入部で、後はエロという潔さ。
んー岸が可愛いなあーと思ったあなたは正解。

③-⑨ 太郎とみっちゃん(ハナコ)
傷心のみっちゃんに突然降って湧いた災難。
全話の半分弱を占めるお話、かつ表紙の二人なので多分メインなんだろうけど「これはひどい」と呟きたくなる事必至。
あらゆる不都合を無視するリリカルクラッシャー太郎。
太郎はいわゆる残念なイケメンの類ですが、ちょいちょい事の過程をぶっとばして正解を言い当ててしまうから侮れない。
対するみっちゃんはツンデレのデレ抜き……に見せかけつつ、本作においてとことん貧乏くじを引き続ける損な役回りであります。
近頃流行りの欠点らしい欠点のない、ドS攻めのドヤ顔に食傷気味の人にオススメ(かもしれない)。

⑩-⑬ サトシとエーちゃん
岸と恒ちゃんが出来てしまい、みっちゃんは転校生の太郎と仲良し(?)に。一人寂しいサトシが、ひょんなことから仲良くなった相手はダブリの瑛生。
無口で怖い人……と思われていたエーちゃんはとんだ天然ちゃんでした。
しかし餌付け効果絶大すぎる。

⑭-⑮ 恒ちゃんと岸
ぐるっと一周して最初の幼なじみ二人のお話。
イマイチはっきりしない岸の態度に一人ぐるぐるする恒ちゃんと、実は別のことを考えていた岸。
ドサクサで秘密をバラされたみっちゃんが非常に気の毒。


立ち読みの時点で自分の求めるようなストーリー展開ではないのはおおかた予想出来ていたのですが、懐かしい方言にどうしても我慢出来ずにパック買い。
予想以上に方言がディープで、そこがツボに入ってしまい、思っていたより楽しめました。

ただやっぱりストーリーを求める人には向かないかな。
細かい不都合なんか気にせず、かっこ可愛いキャラ達のとドタバタとエロを楽しめる人向けです。
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