愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】
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愛も憎しみも沈黙の中で【タテヨミ】

QiangTang/TheShubl Website+kkworld+BailiJunxi

玉って、そんなにいいですか?

ネタバレ
2022年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 100話、やっとここまできた感。
作画は美しいと思いますが…。

冒頭、名家の主人は、嫌がる娘の身代わりに、美形だが言葉を話せず、名もない奴婢の「男」を王に嫁がせます。
獣と恐れられる王にそんなバカげたことをするか?…というあり得ない設定からスタートです。

秘して降嫁するその男は、その美しさに心を奪われた王の歪んだ寵愛に翻弄されます。真実を知られることへの死の恐怖に怯えるも、初めて自分に名を与えてくれた王へ一途な想いを抱き、その後美しき側室となります。
がしかし、識字、知を得ると、次第に、というか、みるみる別人のように賢く強気な人物に生まれ変わります。
うーん、なんで…性格までかわりすぎでない?

絶望や裏切りがあってわからぬこともないですが…可憐で一途な想いもすっかりなりをひそめ、ある日話せるようになったら、開き直ったのか、やりたい放題…つまらない意地悪の仕返し。まっったく可愛くない。もはや可哀想でもなんでもない。相手は王、今は皇帝だ。奴婢だった君がビビってた同一人物なんですが?そして、優秀な一族の末裔との設定だが、滲み出る知性も感じないんですが。

獣と恐れられる王であっても、愛に絆されたらただの男、として描きたかったのか…それにしてもリアリティがないのでは、もう少し丁寧に…。
翻訳に問題もあるのかもしれません。擬音も含め、センスがないです。原作はひょっとしたらここまでイライラしないのかも。
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