「鬼切丸」が好きだったので





2022年9月7日
前作、とも言える鬼切丸が好きだった為、購入。
正直、最初は「興醒め」な感がありました。
鬼切丸の少年は、もっとこう、ミステリアスな存在であって欲しかったのだが、出生が描写されてしまった事や、鬼も人間の法力や術で対抗し得る存在に堕してしまった感があって(鬼切丸でもまじないや呪術で鬼を遠ざけられる描写もあったが、あくまで一時しのぎ感があって、完全に逃れられない部分が強調されていた)「ホラー」としての完成度は「鬼切丸」に及ばない…そう思っていました。
が。
「時代伝奇物」として読めば、感想が全く変わってしまいました。
史実伝承と摺り合わせ、その中に上手くドラマを作り上げて、不自然さが無く「人の儚さ・悲しさ・美しさ」を描写し切っています。
「ホラー」ではない。「剣劇アクション」でもない。「サイキックアクション」でもない。
やはり、「人間ドラマ」でしょうね。
そう見れば、かなり面白いです。
正直、最初は「興醒め」な感がありました。
鬼切丸の少年は、もっとこう、ミステリアスな存在であって欲しかったのだが、出生が描写されてしまった事や、鬼も人間の法力や術で対抗し得る存在に堕してしまった感があって(鬼切丸でもまじないや呪術で鬼を遠ざけられる描写もあったが、あくまで一時しのぎ感があって、完全に逃れられない部分が強調されていた)「ホラー」としての完成度は「鬼切丸」に及ばない…そう思っていました。
が。
「時代伝奇物」として読めば、感想が全く変わってしまいました。
史実伝承と摺り合わせ、その中に上手くドラマを作り上げて、不自然さが無く「人の儚さ・悲しさ・美しさ」を描写し切っています。
「ホラー」ではない。「剣劇アクション」でもない。「サイキックアクション」でもない。
やはり、「人間ドラマ」でしょうね。
そう見れば、かなり面白いです。

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ポポポリー さん
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