凄いもんは凄い





2022年9月7日
好きか嫌いか、両極端で言えばもしかしたら嫌い寄りだったかもしれない前作の代表作。なのに今作には全身全霊で感動し、ただただ平伏した。あぁ、このジャンル、いやジャンルを超えてスポーツ枠とも例えられるほどの将棋という枠...とはいえ、だけでもない恋愛や家族や仕事や思春期や虐めや不倫やヤングケアラーやら、何だったら全てを複合したジャンルでもってここに天才が居るんだな、と。凄まじい努力と研鑽と勉強と、裏付けのある知識を身につけて尚、自身のストーリーのアクセントと肉付け、色彩を加え漫画でも小説でも絵描きでもなく事実、現実の先を行く。無料試読に誘われて一冊でも購入したが最後購入欲が止まらなかった。感想としては一言、読めて良かった。読んで良かった。お金という対価を支払っている感覚は全く無いままに読み進め、読み戻るためにただ無意識に買い進め、泣き、読ませて貰える満足度に満たされ、読み返した回数を考えれば感謝しかない作品。

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