このレビューはネタバレを含みます▼
婚活となると、条件から絞り込んでいくので、ある程度高望みになってしまうのは仕方ないというか、まあそうだよなと思っていたけれど、受の農家に対する職業差別が凄くてモヤってしまった。子供の頃のトラウマからの反動で猛勉強し一流大学から一流企業へ就職、高収入サラリーマンになったのは理解できます。農家の収入はピンキリだけど、サラリーマンの収入も同様にピンキリ。むしろ、自営業者の方が波はあるものの経費のコントロールがしやすくヘタな高収入リーマンより実質的な収入は多い場合もある。この、受の偏見に対する反論的なやり取りがもう少しあっても良かったかもしれない。読者やその家族親族が農家の人は特に不快と感じるだろうし、このままだと差別意識のある人っていう印象がついてしまって勿体無い…
ただ、物語自体は楽しかったので評価は高くさせていただきました。それに最後は受も、攻の人柄や誠実さに触れて人間性に惹かれていたので、とりあえずは良かったなと思います。