このレビューはネタバレを含みます▼
実写ドラマ化されるという事で興味を引かれ、読んでみました。
もう、号泣しました。
満と浩一。
ずっと誰かの1番になりたかった2人。まるで導かれたかのように出逢い、愛し合った2人。そんな2人を残酷な運命が襲います。
死んだはずの浩一が生きているように動き、話し、触る事も出来る。そんな信じがたい状況の中、満と浩一は「一緒にいたい。離れたくない。」その一心で、奇跡とも異常とも言える時間を共に過ごしてゆきます。
その中で向き合っていく、家族、友達、生きるという事、死ぬという事、愛するという事、愛されるという事、逝く者、残される者。
2人が出した答えは。。。2人が最後に交わす愛の場面は涙無くして読めません。
浩一の視線で書かれる章も涙、涙です。
桜の花が舞う墓地で光一に語りかける満。
「今も1番、愛しているよ。」
もう声を出して泣きました。
悲しい物語ではありますが、全編に流れる空気は優しく温かい。
思い出す事も辛かった思い出がいつか自分を支えるかけがえのない思い出になる。
いつかまた出逢う、その日まで。
そんな風に思える、余韻の残るラストでした。