運命の再会は必然





2022年9月11日
作者あとがきに地味とありましたが、いいんです地味で。地味というより品が良い安心の安西ブランド。作者のお好きな再会ものです。別れに至った一葉の気持ちは誰しも想像しやすい感情なのでは。ドラマティックさよりも地に足ついた展開で落ち着いて一葉の心情に寄り添えます。記憶を取り戻すためにかつての恋人が会いに来る、というのも偶然の再会より自然。仁科の人物像も仁科目線の2話目でもっと掘り下げられ運命のいたずらのような再会をあらためて良かった、と思いました。安西先生の作品で好きなところにインテリアや建物の外観を想像する楽しみがあります。今回は建築家ということで特に暮らしている家が素敵でした。作者はライフスタイルに色んな夢ありそうですね。

いいねしたユーザ3人