このレビューはネタバレを含みます▼
西園寺遼河はイケメン過ぎて周囲に不和を生んでしまうので自分にも人生にもうんざりしています。たった一人の友人新吾の勧めで駅前のカルチャースクールで料理を習い始めた遼河は、そこで講師の高橋昴と出逢います。イケメン遼河の出現に生徒の女性達は色めき立つのですが、昴先生はそんな空気の流れをすぐに変えてくれたばかりか個別に対応しても遼河の顔面については全くのスルーなのでした。そんな反応と優しい笑顔が嬉しくて週2で通い始めた遼河は、新吾からそれは恋だと指摘されます。イケメン過ぎて誰ともお付き合いも恋もしたことの無い遼河は新吾のアドバイス通りに昴先生に告りますが、昴先生から「笑顔は商売、生徒はじゃがいも」ときっぱりと言い渡されるでした。それでも教室に通う遼河を昴先生はデートに誘ってくれます。生まれて初めてのデートをして「昴先生を帰したくないけれど、初めてでどうしたらいいかわからない」と言う遼河の初々しさに昴先生も読者もクラクラしてしまいます。イケメンを斜め上に拗らせた25歳の遼河と色々訳ありな29歳の昴先生とのやりとりが楽しいラブコメです。