火傷と爪痕
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火傷と爪痕

雨隠ギド

表紙から垣間見える

ネタバレ
2022年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出版社セールにて。青年発火点→本作です。作家とその編集者のお話ですが、すつっっごく良かった‥!過去に縛られ前に進めないのに、そんなそぶりを見せず明るく気取っている名島の面倒くささが魅力的。古賀と二人三脚で過去に向き合って、名島が一歩を踏み出す過程、それからの2人が丁寧に描かれています。飄々としてるようで脆く不安定な名島と、実直で嘘がない古賀は最高の組み合わせでは。割と重い話だと思うのですが、ユーモアのバランスも絶妙で、重く読ませないのが凄い。タイトルも秀逸、そして、名島の重たさが垣間見える表紙も素敵。青い鳥より に続きます!
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