親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

うーむ

ネタバレ
2022年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 星5つける気満々でした。だけど、誤解を恐れずにいうならば、1巻に見えたものを見誤ってしまったのかもしれないと感じてしまった2巻。1巻で感じた完璧な物語の先に何を求めたんだろうと、自分でもわからないけど、きっととても崇高なものを見ていたと思う。

だけど2巻のジーンは神様だと言ったトレヴァーですら、捨ててしまえた…のか?ジーンの探し求めたもの、見ていたものは何だったのか、分からなくなってしまった。
トレヴァーはジーンと別れて、時計の針はずっと止まっていたんじゃないだろうか。再開して、やっと動き出したんじゃないだろうか。それがとても悲しくて。
時と距離が2人を思ったよりも離してしまったんじゃないかと思う。
一緒にいることがあの時の2人にとってなによりも大事なことなんだと思ってた。だから、離れてしまった理由が知りたかった。けれど、それはあの2人ですら絶対ではないんだと突きつけられた気がした。トレヴァーの無償の愛は、彼を幸せにしたのか?

こんな感想書きたくなくて、面白かったと言い切りたいのだけど、正直な思いを書く事にしました。少なからず、ショックを受けています。

きっと、トレヴァーとジーンの恋の分量が違ったんだろうなぁ。でもそれは現実だけでいい。純愛を見たかった!って一読者の我儘なのです。アッシェンヴァッハになりたくないと言ったトレヴァー、結果そうなってしまったよね…。再会後の答えは分からないけど、あの時の熱情はきっとジーンには戻らないよね…。
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