BLに収まりきらない普遍的な愛のストーリー





1巻から続けて読了。
いろいろな複雑で、でも温かなもので胸がいっぱいで、しばし放心状態でした。
甥っ子ジーンがトレヴァー伯父さんの手記を見つけ、辿って行く現在と、その手記に綴られた15年前の、トレヴァーとジーンの過ごした日々。
そして回想で挟まれるアーミッシュとして過ごしたジーンの故郷。
それらの時間軸を交えながら、トレヴァーとジーンだけでなく2人を取り巻く人々のストーリーへと、どんどん肉付けされていく。
自由で嘘偽りのない心のまま、あなたはあなたのまま、幸せになってほしいと願う気持ち。
親、子、兄弟、友人、恋人、血の繋がり関係なく、そういった人たちの親愛で人は繋がり、どんな選択をしようとも、赦し赦されながら生きている。
そんな普遍的なメッセージを感じました。
それはジーンにとっては、かつて彼を見送ったジーンの父であり、ダニーであり、クロエであり、またトレヴァーであり。
「Dear Gene」(親愛なるジーンへ)で始まり、「Dear Gean」で終わる構成にも震えました。
トレヴァーからジーンへ(手記)、甥っ子ジーンからジーンへ、姪っ子ジーンからジーンへ。(小冊子ではジーンから姪っ子ジーンへ)繋がる手紙。
「ジーン」という名が、彼を愛する人達によって受け継がれ、またその「ジーン」達も、影響を受けながらそれぞれの人生を切り開いて行く。
とてもとても壮大なスケールでの愛の話に、まさに良質な映画一本を見終わったような重厚感を味わえました。★5では足りない傑作です。
ぜひ、『ラムスプリンガの情景』→『親愛なるジーンへ』1・2巻(特装版をオススメします)
と読み進め、この感動を味わってほしいです。

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