このレビューはネタバレを含みます▼
作家さん買いです~✨美しい色彩の表紙も、特徴のある優しい目元の画も大好き♪
お祖母ちゃんが入院し、代わりに銭湯の番台を守る、孫の「アヒルくん」こと阿比留蓮。太っている事がコンプレックスで、いつも俯きがちで気弱な高校生。最近よく来てくれるイケメンのお兄さんに好意を寄せていて、ついついジッと見つめてしまう・・・・のですが、そんな時、そのお兄さん:王子に傷つく暴言を吐かれて・・・・・・
その出会いのきっかけから、自分に向き合い「嫌いな自分」から脱却すべくダイエットが始まります・・・。
でもこれ、ただ単に頑張って痩せて可愛くなって恋が始まるわけではなくて・・・いやまぁ、見出した整形外科医の王子にダイエット後の顔で惚れられて・・っていうエピもあるんですけど、実はコンプレックスをもっていたのはアヒルくんだけじゃなく、しかも更に暗い闇を持っていたのは王子だったという深い内容になっているんです。
ちょっと整形のお話も出てくるので賛否色々あるかもなんですが・・・その賛否も作品の中で描かれているので、その辺は読み手が各々の中で思えば良いことなのかな・・・人それぞれですもんね。
俯いてばかりだったアヒルくんは、醜いアヒルから白鳥に生まれ変わったわけですが・・自分を好きになれたかな?少なくても強いコにはなったのかも知れないですね♪変わっていこうとしなければ何も変わらないし、なし遂げた事で色んな自信に繋がったかも知れない。何より、実はメンタルの弱い王子を優しく受け止める包容力と芯の強さはありました😊うんうん、ナイスCPでした!!
この作品、サブキャラも結構ステキで、アヒルくんのお母さんや、幼い弟葵くん、銭湯の看板娘?アヒルの「さとみ」等々、キラリと光るキャラ達が脇を固めていて、その世界観自体が愛に溢れていて、とっても優しい作品になっているんです。
重い内容もあるけど、そういうのも必要かなと思いました。様々な闇や痛みを、皆どうにかして生きて行くものですもんね。光の部分だけじゃないところが作品により深みと感動を生むのでしょうね。
やっぱり作家さんの作風、好きだな~・・・改めて思う作品でした(^^
※余談かもですが、昔ながらの銭湯の、素敵な佇まいと芸術のような天井の作りにも注目!!です(^^