艶漢
」のレビュー

艶漢

尚月地

16巻まで読了

ネタバレ
2022年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻までがめちゃくちゃ読みにくくて時間がかかりましたが、そこからは加速度的に面白くなって読みやすくなり16巻まであっという間でした。このままの勢いでラストまで走って欲しかったのですが、いきなりブチっと切れたかのように元の日常に戻ってしまってビックリ。でも、きっとこれにも意味があるのでしょうね。これからどう転んでいくのか本当に分からなくてハラハラドキドキが止まりません。
かなり全体像が見えてきましたが、物語の設定が複雑な上、まだ明かされていない部分もありそうなので、先の予測ができません。また、人間の表と裏が垣間見えるような話が多く、読むのがしんどいところもあるのですが、個性溢れる魅力的な登場人物たちがやりたい放題暴れまわり、それが明るくコミカルに描かれているので気落ちせずに読めます。気落ちどころか読んでる最中に何度も吹き出すほどでした。
あと、特筆すべきは絵!!最初はちょっとゴチャゴチャしていて見にくいですが、巻を追うごとに洗練されていきます。描き慣れてくると絵柄が変わってしまう作家さんが多いなか、人物は変化せず美しさだけ増しています。今のところBL要素はほぼ無いけれど男同士の絆は深く、尚月地先生が描く色気大爆発わがままボディが、画面上で存分に絡み合って読者サービス?してくれます。少しでも気になった方は是非読んでみて下さい!
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