貧乏国家の黒字改革~金儲けのためなら手段を選ばない俺が、なぜか絶賛されている件について(コミック)
みんたろう/空野進
このレビューはネタバレを含みます▼
他国に留学していた優秀な王子が、没落した自国を立て直すという、王道ですが面白そうな導入部分だったので読みましたが、三話持たずに力が抜けました(苦笑)
先ず、全ての貴族が反乱を起こしているのに連絡一つ届かず、一年後に帰国して、初めて没落を知る王子。
王国の兵は全て脱走し、残っている兵士は一人で、その一人が千人に相当するという、チートな前振り。
貴族達に城の金を奪われたのに、宝石や高価な調度品は残っており、それを売っての資金調達。
魔族の国へ支援を求めに行くのにアポすら取らず、直接王城へ押し掛け、一国の代表としての威厳を見せると、尊大に振る舞う考え違い。
魔王が溺愛する王女は殆ど人間で、何故か、反対勢力から身を守る為に主人公に仕えると言い出し、代わりに魔王から支援を取り付ける御都合主義。
逃げ出した兵士達を連れ戻す交渉で、頭を下げるのに金は掛からないと、相手を騙す為に謝罪するクズっぷり。
チョロいのは王女や魔王、兵士だけでなく、税率を九割からほぼ0にすると言われ、喜んで国に戻る商人達。打ち首にすると脅され、戦わずして降伏する敵兵。崩壊した王国を警戒し、支援や不可侵条約を申し出る、情報力皆無の無能な帝国…
王女は主人公にべた惚れで、酒場で働き冒険者達のアイドルとなり、魔王はバカ親で、娘に叱られていいように使われる(苦笑)
困って借金を頼みに来た相手が、窮地を脱した途端「どうしても借りて欲しいと言うなら借りてやってもいい」と、恩を仇で返す話を思い出しました。
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