心がまた別の意味で…

ネタバレ

2022年10月2日

このレビューはネタバレを含みます▼ 前作、紆余曲折を経て結ばれた2人でしたが、その形はよく目を凝らすと何処か「いびつ」な物でしたが、今作ではその形が完成、完結したそんな感じでした。
今作では、新たな登場人物によって「龍二の過去」に誠が、そして龍二自身が向き合って行くことになります。すれ違う生活に対する不安、自分の想いの形に対する畏怖、龍二の心を縛るものを誠の包容力が解きほぐしていきます。
前作で出会い方こそ激しかった2人ですが、今作ではそんな2人が恋に気づき、互いの深い部分に触れ愛に変ってゆく、そんな話です。すれ違いには切なくもなりますし、ラストには胸を締め付けられ涙無くしては語れない、そんな完結編でした。
書下ろしは、それを踏まえているからか、微笑ましささえあります。良作です。

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mimoza さん

(女性/60代～) 総レビュー数：1件

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