親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

求めていた愛の形ではなかった…

ネタバレ
2022年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひとつの作品としては本当に素晴らしいお話なので、そういう意味では星5個つけなきゃいけないとも思うんですが、でも自分が追い求めた結末とはかけ離れていて悲しすぎて…。1巻の時点でふたりが大分前に別れているだろうことは分かってはいましたが、それにしても理由が、理解はできても共感はしづらかった。決して短くはない、人生のうちの16年。トレヴァーには大事な人にすぐそばで愛されて笑って生きていて欲しかった。相手を縛らない愛、相手に縛られない愛なんかに生きてほしくなかった。でも、ジーンはやはりジーンなんだな。世の中や自己に対する探求心が旺盛な、生まれながらの冒険者のような。かといってもちろんトレヴァーに対する愛は本物だし、そんなジーンを愛し、手放す選択をしたのもトレヴァーで、それが2人の愛で、すべてなんだけど。わかってはいるんですけどね…。2人はまた無事に出会ったけれど、やっぱり私は16年の別離の重さを感じてしまうなぁ。
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