たとえ業火に灼かれても
」のレビュー

たとえ業火に灼かれても

水壬楓子/十月

BL抜きでも良作

2022年10月3日
2時間ドラマも真っ青な本格的なサスペンスです。

登場人物たちの過去から現在に至るまでと、今起きている出来ごとが作中上手くはめ込まれ且つ作中のおどろおどろしさも良く描写されていて一気に読み進められました。

冗談抜きにBL特有の濡れ場的部分も最後に少しだけだから、良くある人気小説がドラマ化される時に人物改変される(相棒が男性から女性になったり)ようにちょっと腐の部分なければドラマ化しても良いくらいよく練られた良作作品です。

欲を言えばBL枠故に犯人の動機や過去の部分がもう少し掘り下げられていたら本格サスペンスミステリーになったかも。
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