このレビューはネタバレを含みます▼
表題作はリーマンもの。新田の背中にできた脂肪腫を取ったあとの傷の手当てのために鮎川との10日間の同居生活が始まります。鮎川がゲイであることを忘れて頼んだ新田はうっかりさん、でも真面目で誠実な人柄です。少し重い内容も含まれますが、わりとライトに描かれていて、さりげなさがいいなと思いました。絵も好きな感じでした。あと短編が2つ。「距離の温度」10才差、いとこの息子と。(いとこ叔父と従甥だとか)「アナザーワールド」表題作に先輩で出ていた大河と大河の先輩の弟のお話。テンポがよくて普通っぽいところが好きです。日常に潜むBLという感じでした。大袈裟じゃないのがいいです。
6年ほど新作がないのですが、ツイッターで作者様が雑誌に久しぶりに描かれたとありました。あと楓木まるに改名されたそうです。それからこの作品のペーパーが4点公開されていました(1点は電子版特典と同じ)。新作が出るのが楽しみです。
2016年7月 総165ページ 電子版特典1p 修正は白抜き