このレビューはネタバレを含みます▼
生まれた時に贈られる宝飾品が人の姿になり、ギフトとして生涯共に過ごすとある国のお話。ギフトを持たない孤児の職人・ジョシュがはぐれギフトのエノクと出会い、しばらく仮のギフトとして過ごすことに。ジョシュの元を訪れる様々な依頼人とギフトのエピソードを通して、初めてギフト(仮)を得たジョシュの中に芽生えた想い。設定が面白くて、切なくも温かいストーリーでとってもよかった。自分が持つことはないギフトへの憧れと寂しさを抱えるジョシュが孤独で、無愛想だけど優しい子で切ない。エノクの大きな秘密が一筋縄じゃいかなかったけど、ずっと孤独だった二人が互いに焦がれていたものを与え合って寄り添う姿にほっとしました。軽いキスはあるけど恋なのかは微妙なところ。いつか必ず別れは来るけど、たくさんの思い出と愛情を積み重ねて欲しいな。街の風景や小物、服装を見ているだけでも楽しかったです。