ロスタイムに餞を
」のレビュー

ロスタイムに餞を

ココミ

つくしに共感して大泣き

ネタバレ
2022年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話題になっていたので購読。
大いに泣きました。
一緒にいても、言葉や態度で伝える大切さを実感する話です。なんとなく、私も世話を焼きがちなので、攻めくんの気持ちにすごく共感してしまって涙が止まりませんでした。

世話焼きな美容師のつくし×マイペースな小説家の桐生。
付き合って、同棲して4年も経ったカップルの2人ですが冒頭から既に別れていて、お互いにモヤモヤと気持ちが燻ったまま過ごしているところからのスタートです。
別れたところからなので、このまままた復縁するんだろうなと想像がつきつつも、なかなか素直になれない2人を見守りながら読んでいくのが凄く胸にきました。
特に、自分とつくしが重なる部分が多々あって、桐生のそのマイペースさが好きだったのに、振り回されてばっかりの自分にイライラしちゃったり、もう我慢が限界を迎えてバッサリ別れるって言ったけど未練タラタラで縋ってくれるのを待ってたり、どうして欲しいのか聞かれても自分でもよくわからなかったりするのが凄く共感してしまって、自分のことのように泣きました。
今のままじゃダメなのはわかるけど、どうしていいかもわからない。
今回、ちゃんとつくしが桐生と距離をとって冷静になれたことがまず良かったかなと思います。
ちゃんとお互い好きだから、距離を置いて冷静になって、一緒にいることの尊さを実感できたのが大きいかなと。特に桐生はマイペースなので、自分の中のつくしの存在の大きさが実感できたんじゃないかなと思いました。
縋ったりするのはみっともないと思っていた桐生が、「帰ってきて」と言ったのはとても大きい出来事ですよね。
お互いに居て当たり前になってしまっていた2人の関係も、今回の一件で少し締まったかなと思うので、また一緒にいる時間が長くなっても感謝や愛情の言葉を忘れずに、ずっと一緒にいて欲しいなと思います。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!