俺のいとしい怪人R
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俺のいとしい怪人R

加藤スス

王道ロミジュリ展開にポップさが加わると…

ネタバレ
2022年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。コミックス発売の告知を見てからずっと楽しみにしていました。今回の作品は、緩めな不良・みのり×生徒会長の怜のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計189ページ。真面目で皆からの人望も厚い生徒会長の怜が、学内にいるというヒーローを倒す目的で、悪の概念ダークジェネシスに体を乗っ取られることになって…というお話。真面目な怜の中身が怪人で、不良のみのりがヒーローという、見た目と中身を敢えて反対にしているのが面白いです。ロミジュリ的展開も王道展開ですが、嫌いな人はいないのでは?POW!とかアメコミみたいでポップで可愛いし、加藤スス先生独特のユーモアも散りばめられていて面白いんですが、立場の違いからくる葛藤とか、しっとりした部分もあってバランスが良かったと思います。キスなどの行為と怪人の力が弱まる関連性が、最初読んだ時少し分かりにくいかなと思ったんですが、二回目読んだらよく分かりました。他の方も書かれてましたが、スス先生のタレ目攻めってなんか色気があっていいですよね。ただみのりはヒーローなんですが、アメコミみたいに顔にビキビキした線が出るので善良なヒーローに見えないというか、途中であれ?どっちが悪人だったっけ?と少し混乱してしまいました。あと、修正は白線数本のすごい甘い修正でした。最後はこれで終わりなんでしょうか?続編が決定している?続きがあるような終わり方ですが、これ1冊でも問題なく読めると思います。
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