このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルが不穏。そして1巻の底抜けに明るい表紙が中の怖さを予感させます。
中身が光ではないと分かっていても隣にいてほしいと思う気持ちと、やっぱり光ではないんだと苦悩するよしきの様子がありありと伝わってきて、読んでいて非常に苦しいし切ないです。
危険な存在だと分かりながらも見て見ぬふりをして日常を過ごす時間は一見平和でほのぼの。田舎の普通の男子高校生の無邪気さにクスッと笑いが溢れますが、そんな平和な時にもふと見える不気味さが一層恐ろしいです。
よしきの辛さはもちろんですが、恐ろしい存在であるはずのヒカルがよしきを慕う気持ちも伝わってきて何とも言えない思いです。これから先の2人に何も明るさを感じられませんが、どうか2人にとっての幸せな道が存在しますようにと願わずにはいられません。
田舎の村特有の秘密や光がヒカルに変わった時のことなど少しずつ情報が明かされていっている段階ですが、2巻の時点でまだほとんど何も分かっていません。もうすでに次巻が待ち遠しいです。
1巻187ページ(新刊発売で30%値下げで購入)、
2巻195ページ。
【2023.7.10追記】
3巻183ページ。怖かった。油断して読んでしまった。前巻を読んでから日があいていたので、平和でほわ〜とする部分が主に頭に残っており油断していました。人ではないヒカルの性質が浮き彫りに。それとどう向き合っていくか、そして村の大人達の動き、そういったものが次巻では描かれそうです。楽しみ。