君の夜に触れる【単行本版】
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君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

画は好きです

ネタバレ
2022年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な色気の漂う、とても雰囲気のある画でした。特にキャラクターの表情が、繊細ながら豊かに表現されていて惹きつけられました。
ただ、殺し屋稼業という設定(結局なんなのかよく分からない。代々継がせないと誰かにどうにかされちゃうの?)や、唐突に出された父親が母親をも手にかけていたという過去が、妙に漫画チックで(いや漫画なんですけどね)安っぽくなってしまっていてもったいないと思いました。
殺し屋という設定がふんわりしているためキーパーソン的存在である父親の苦悩がよく分からないし、彼と家族の関係ももう少し掘り下げないと攻が具体的に何にどのように囚われ追いつめられていたのかいまいち伝わらない。
全体的に、すごく良さそうなんだけど何かがちぐはぐなような…、インパクトのある設定や展開がたくさん盛り込まれてはいるけれど詰めが甘いかな…という印象。
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