同志少女よ、敵を撃て
」のレビュー

同志少女よ、敵を撃て

逢坂 冬馬

戦争とはを考える。

ネタバレ
2022年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 現在、ウクライナ侵攻という現実の中、本当に重い内容でした。
1942年の独ソ戦。激戦地のスターリングラードにいく女性狙撃兵。
主人公は、村を焼かれ、家族や村人を殺され、復讐のために狙撃兵へ。
いつの時代も、戦争は憎しみや悲しみを残します。
どちらが正しいとかではないし、結局国民がしたくてしている戦いではないということ。
大切な人を守るため、そのために命をかけている。
戦っている人々にも家族はいるし、本当につらいなと読んでいて思いました。
題名にもある「同志少女よ、敵を打て」は、だれに向けられているのか。
それは、ラストのほうでわかりますが、人の尊厳とかをどこにおくか。
同じ国民だからとかそういうことではなくて、人としての在り方を最後にみせてくれます。興味があるなら、読んで損はないかと思います。
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