あした虹がでなくても
」のレビュー

あした虹がでなくても

きはら記子

不器用者同士

2022年10月10日
デビュー作「一途な犬は諦めない」から続く三部作のラストを飾る作品とのことですが、前作とは薄いつながりなので未読でも問題なく楽しめるかと思います。

ゲイバーの人情派ママとともに「対岸の犬を呼んで」の二人(湘吾×世田)も脇で活躍しているので、前作CPが好きな人にもおすすめ。

ゲイバーで働くドラァグクイーン(女装ゲイ)の千歳×気弱でコミュ障な不眠症リーマンの凌。拗らせゲイとコミュ障気味のノンケという、なかなかめんどくさい組み合わせなので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、不器用な二人の一生懸命な恋模様がもどかしくも微笑ましく描かれていて応援したくなりました。
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