私の原点 そして頂上





2022年10月13日
光瀬龍さんの小説が私の原点。きっと、生涯でこれ以上の作品には出会わない。それをマンガ化したものが今回の電子化されたこの萩尾望都さんの作品なのだが、久しぶりに再読して、改めてマンガと小説との「メディア」としての違いを味わうことができて、とても興味深かった。小説に笑えるようなシーンはほぼない(アスタータ50での、オリオナエとシッタータとのやりとりくらいか)のだが、萩尾望都さんはマンガ化する作業の中でそこに適度な笑いを含ませ、マンガというメディアならではの「百億千億」を創り上げた。この作品は、私にとってのマンガの、一つの頂上。今、この時代に、日本に生きていることの幸福を感じます。

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グレングールドJr さん
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名探偵キャサリンの息子 さん
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