王子と小鳥
」のレビュー

王子と小鳥

山中ヒコ

切ない

2012年2月27日
作者好きで読んだというのもありますが、タイトルも絵も話も全ての世界観が自分をたまらなくさせるんです。
砂漠の国の王子に見初められて甘い日々を…って最初はよくある展開かと思っていたら、そんな簡単には事は運びません。
兄が皇太子のために、幼い頃から全てを兄に譲っきたハーリド。自分で手に入れた鈴木も兄に目をつけらたり… 鈴木も亡き祖父のいる日本に帰りたいけど、次第にハーリドに惹かれていき…
それでこのタイトルなんだなときっと読んだ時に納得だと思います。
「淋しさの値段」は別の短編です。
こちらは社長とバイトの主従関係ものです。不器用な社長が なんとも憎めない感じ。
確かに多少説明不足な部分は多いですね。想像に任せます的な、世界観はしっかりあるのに読者に台詞と結末を想像させる。ハッピーエンドは決まっているものの、余韻を残すラストはこの世界観を崩さないためなのかなと感じました
先生の作品が好きな方なら絶対オススメします
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