フローライト・スター
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フローライト・スター

須野なつこ

すっごく綺麗

ネタバレ
2022年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 丸々表題作のみ。ツイッターで見かけて気になってました。読む前から期待値高かったのに想像のさらに5億倍良すぎました。まず言葉選びがすごく綺麗で感情の描き方とか違和感がないというか、読みながらここ何考えてるのかわからないなーってことがなくて頭にスーッと入ってくる感じで。1本の映画みたいでした。いやほんとに映画化できる内容では?
奔放な攻めが苦手なので不安だったんですけど全然一途だし平気でした。嫉妬かわい〜〜攻めが必死なのって本当にかわいい…攻めのどこまで許してくれるのか探る感じとか、ズルい男感がわかるなーって。元奔放な攻めだし受けが不安に思うのもわかる…でも攻めのそういうズルさがなんかツボでした。結局受けには離れられたくないからなんだろうなって。受けが怒ってるかも?って思ったときはご機嫌取りに名前にくん付けするのとかすごいかわいいし、逆に攻めが怒ったときは子供をあやすみたいな感じなのもなんか良き…
攻め受け共にプロポーズみたいな言葉、とても良かったです。二人の恋愛面での関係としてのプロポーズではなく、音楽としてのプロポーズなのがより最高。恋愛面では永遠でも音楽では永遠じゃないのか…?ともやることもなく。音楽も恋愛もずっと二人は隣で一緒に歩み続けるんだろうなと。
音楽関係のBLで音楽要素が取ってつけた感じのお話が嫌いなので、こちらの作品は作者様が音楽をちゃんと好きなんだろうなってわかるのが良かったです。すごくリアルで二人が本当に存在してるように感じました。
受けがブラコンしてる兄、絶対かっこいいし作者様の音楽×BLがもっと読みたいのでスピンオフ期待してます。絵も綺麗で言葉もお話も綺麗でデビューコミックス…今後作者買い確定です。
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