束の間の一花
」のレビュー

束の間の一花

タダノなつ

死ぬのはやだなぁ

ネタバレ
2022年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一気に3巻読んでしまった。途中でやめるなんて、できなかった。
もしかしたら都合の良い奇跡とか起きないかなあ、なんて思いながら読んだけど、やっぱり起きなかった。
生まれたら、死ぬしかないよね。なら、生まれる意味はない?どうせ死ぬなら、何をやっても無駄?
そんなことはない。
でも、なんのために生きるかなんて知らない。望んで生まれる人もいない。
生まれたから生きる。必ず死ぬけど、死ぬために生きてるわけじゃない。
生きていたって、特別な何か偉業を為せるわけじゃない。それでも、やっぱり死ぬのはやだなぁ。
2人もいやだっただろうな。
余命宣告された男女の…なんて言葉から想像するお涙頂戴ものじゃないよ。
悲しいけど明るい話。
一花がものすごく魅力的。お母さんと弟もいい。良い家族。それだけに、この後が気になるよ。娘を失う母…自分が死ぬより辛いだろうな。
それでも、生きている人たちは、生きていくんだよね。
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