このレビューはネタバレを含みます▼
同期で同じ部署に配属された正反対な二人、生真面目な矢部英彰と末っ子気質な仙波夏都は入社5年経っても全く打ち解けません。ところが仙波の自宅が上階からの水漏れで住めなくなり、困った仙波は矢部の家に厄介になることになります。几帳面な矢部は、帰宅したら除菌手洗いうがいは必須(コロナ以降は当たり前になりましたが)禁煙はもちろんトイレの使い方まで仙波に指示します。仙波はそれらの要求を矢部らしいなと笑って受け入れるのでした。自分の細かさに引かれるのではないかとびくびくしてい矢部は、実は仙波のことが好きなのだと思わず言ってしまいます。仙波が嫌われてると感じていた矢部の言動は全て好きの裏返しであることがわかり、めでたく交際と同居がスタートします。ゲイとノンケ、真面目潔癖几帳面と甘え上手な末っ子とは付き合いだしてもなかなかすんなりとはいかず、お互いの意外な一面を知って驚いたり、相手の言動を自分なりの解釈をして嫉妬したり行き詰まったりしながら収まりどころを探してゆきます。矢部の言動は天然にしても大概なわかりにくさなのですが、対する仙波の反応もかなりな乙女度の高さで、そのバランスが面白く楽しいラブコメです。