【特装版】耽溺モラトリアム【電子限定おまけ付き】
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【特装版】耽溺モラトリアム【電子限定おまけ付き】

爺太

方向性が好みと違った

ネタバレ
2022年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 173ページ。
高校生の吾希とピアノ教室の先生である正美。悪いオトナの話かと思いきや、似た境遇で育った二人が明るい方向に成長する話でした。タイトルが耽溺だしモラトリアムだし、ドロドロずぶずぶ底なし沼を期待したのに、そこまで行く前に脱却しちゃった。
前半の、正美の獲物を逃がさない感じは良かったです。
序盤の正美の行動(一服盛ってる)は衝動的なものでは説明できないし、二人の親の言動も「実は親もちゃんと子供を愛している」とは到底思えるものではなく、その中でのキレイな明るい成長は、少々浅い感じでご都合的でした。
学校の先生も、絵に描いたような「いい先生」で、すべてのキャラクターに実在感が無かったです。
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