QUO VADIS~クオ・ヴァディス~
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QUO VADIS~クオ・ヴァディス~

佐伯かよの/新谷かおる

懐かしいSF物

ネタバレ
2022年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日本以外だと宗教の関係でなかなか難しいSF。
縦横無尽に未来と過去を万華鏡のように提示しやがて収束させる。
それは小松左京のSF「果てしなき流れの果てに」のキリスト教圏版か
はたまた火の鳥か。
ゆるやかに始まり錯綜したシーンを提示しゆるやかに〆る。
この作風に長い巻数を購入してついてゆける読者は少ないのかもとは思う。
今の流行の無双系を少し取り入れてヒーローヒロインが真に重い荷物を背負わない研究者設定にし事件の第3者視点担当を割り当てたのが、逆に今の一人称視点に慣れた読者に違和感を抱かせ読みづらくさせている感はある。
エピソード毎に主人公が変わるオムニバス形式でも良かったかもしれない。
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