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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ

    藤田和日郎

    演劇仕立ての上質な踊り
    ネタバレ
    2023年4月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 契約(約束) マザーグース 出会った二人のダンスの舞台は戦場へ。ゴーストの軽妙さが重い内容を中和していて良い。上下2冊でまとめた作者に脱帽。最後は泣きました。
  • 異世界女王と転生デザイナー【タテヨミ】

    Saedle/Jkyum

    2番手の魅力
    ネタバレ
    2023年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タテヨミは苦手なのに、面白くてつい購読。女王はいるが、ヒロインは男装した臣下というのが良い。トップではない2番手以下の位置に魅力的なキャラクターを配置し、やがては収まるべきところへ収まるであろう過程を十分堪能させてくれる。
  • 黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ

    藤田和日郎

    血沸き肉躍る物語
    ネタバレ
    2023年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語世界への導入が上手い。
    戦う女性を描いた場合、男性読者を引き込むのが難しいがヒロイン達の動機や性格をきっちり描き人間の物語として読ませる手腕が見事。
    女は庶民も貴族も子供を産まねば生きている価値などない文化であり、神の「産めよ増やせよ」の言葉が暗転していた時代でもあった。
    その文化背景に劇的なキャラクター造形と展開。
    極上の物語かくあれかし。
  • 監督不行届

    安野モヨコ

    笑ってほっこり面白い
    2022年11月22日
    人生で何度か繰り返し読みたくなる作品。
    巻末のカントクからの漫画家としてのモヨコ氏評がいい。
    現実からの逃避としての漫画が多い中、読んだ後現実に戻るパワーがもらえる。
    そんな、物語の魔法使いモヨコ氏が読者へ贈る楽しい漫画。
  • 不妊男子【単話】

    玄黄武

    良作だが男性読者の求めるキモチヨサと相反
    ネタバレ
    2022年11月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 凄い良い作品だけど今の漫画読者でこれを読もうという男性は少ないんじゃないかな。今のところレビューしているの女性だけだし。男性が読んでも手っ取り早くキモチヨクなれない話。哲学系とかの深い話を求めている読者向けだと思う。この漫画が凄い売れたらそれは「対象読者にとって都合が悪い話を読ませる力がある」という事だと思う。
  • QUO VADIS~クオ・ヴァディス~

    佐伯かよの/新谷かおる

    懐かしいSF物
    ネタバレ
    2022年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 日本以外だと宗教の関係でなかなか難しいSF。
    縦横無尽に未来と過去を万華鏡のように提示しやがて収束させる。
    それは小松左京のSF「果てしなき流れの果てに」のキリスト教圏版か
    はたまた火の鳥か。
    ゆるやかに始まり錯綜したシーンを提示しゆるやかに〆る。
    この作風に長い巻数を購入してついてゆける読者は少ないのかもとは思う。
    今の流行の無双系を少し取り入れてヒーローヒロインが真に重い荷物を背負わない研究者設定にし事件の第3者視点担当を割り当てたのが、逆に今の一人称視点に慣れた読者に違和感を抱かせ読みづらくさせている感はある。
    エピソード毎に主人公が変わるオムニバス形式でも良かったかもしれない。
  • やじきた学園道中記II

    市東亮子

    安定の勧善懲悪時代劇ネタの事件屋シリーズ
    ネタバレ
    2022年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻軽井沢ダンス編はざっくりしたキャラクター紹介である。現代漫画としては詰め込み過ぎ感があり、どこまで初見読者に期待しているのかとツッコみたい。今だと軽井沢ダンス編だけ3巻程の別作品の方が良さそうな気はする。
    シリーズとしては錯綜する話に興味があるか否かは人によるかもしれない。ちなみにキタさん派である。シリーズ初期の箱根日光あたりが好きだったのでおまけで星5にしました。
  • 偽りのフレイヤ

    石原ケイコ

    魅せる少女漫画の王道
    ネタバレ
    2022年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻無料でつい読んでしまい、そのまま最新刊まで購入。
    成長モノなので仕方ないが、最初はヒロインに対してイライラする。
    それでも、まずは見せ場まで読者を読ませるのが凄い。

    絵と行動で語る魅力的なキャラクター達が敵味方陣営問わず居り、読者はお気に入りのキャラクターがどうなるのかと先を待ちわびる。
    また、簡単には身体の関係にならない昔ながらの少女漫画を踏襲し、土俵際での押したり引いたりを纏綿たる情緒と共に堪能させてくれる。

    要するに、私はユリウスがお気に入りなのである。
    ついでに、敵陣営の面白キャラ陣も好きである。敗戦のつるし上げ会議シーンが好き。
    作者が3巻モノとして最初考えていたせいか国内編の3巻あたりまでが良くまとまっており、その後は珠集め消化な感じ。巻数が長引くとキツいかもしれない。
  • あなたは あの星の下に

    池谷理香子

    不条理な想いを端的に描いた印象的な物語
    ネタバレ
    2022年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 禁断の兄妹系だが、おそらく作品のテーマは兄妹の愛情ではない。
    惜しい点は、兄妹系を作者が選んだ為、兄妹がトラウマな読者は拒否反応を起こすであろう事だ。
    作者は、皮膚を剥がされるような想いが安易に成就しない不条理さを描く為のパーツとして兄妹を材料として選択したのであろう。
    それは例えば別の作者ならば他の禁断の関係である2人を選ぶのかもしれない。
    それでも、ただの1冊のページ数で読者はこの不条理な想いに巻き込まれたキャラクター達の誰かに共感するのだ。
    多感な時期にこの作品を最後まで読んだ読者は何らかの感動を覚え数年経ってからふと思い出すのだ。
    万華鏡のようなシーンの組み合わせで心揺さぶられた作品があった事を。
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  • 異世界国家アルキマイラ ~最弱の王と無双の軍勢~

    蒼乃暁(GAノベル/SBクリエイティブ刊)/BARZ/bob

    勘違い系がお好きならオススメ
    ネタバレ
    2022年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作のキャラの作りと配置が上手い。
    お約束と言えばお約束だが安定の勘違い系の面白さがある。
    絵柄はやや幼いが丁寧で好感が持てる漫画になっていて分かりやすい。
    原作でも主人公の旅立ちの流れで大笑いさせて頂きました。
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  • ホームドラマしか知らない

    都戸利津

    日常を物語に昇華する実力
    ネタバレ
    2022年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女や女性が基本的に共感するのは情緒である。
    読み手を経験した事が無い人生を経たキャラクターの心情に共感させるものは何か?
    それはキャラクターと読み手の間を繋ぐ情緒でありエピソードなのだ。

    手っ取り早く流行の異世界へ逃避せず
    読み手が十分に知っていると思い込んでいる現実世界を
    鮮やかに丁寧にエピソードを積み上げて感動させる事を放棄しない作品である。

    現実世界は読者が知り尽くしたと錯覚している作家にとっては恐ろしい世界だ。
    その現実世界で嫌みのないキャラクターを通して感動させる。

    読者が知り尽くしたと錯覚している現実世界を上手く物語として切り取り感動させる。

    これを実力のある作家という。
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  • 真の聖女である私は追放されました。だからこの国はもう終わりです 分冊版

    松もくば/鬱沢色素/ぷきゅのすけ

    小学生向け
    ネタバレ
    2022年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作も漫画家も悪くないと思います。
    ただ、小学生の時に読んでいればもっと評価が高いのかと思います。
    小学生を馬鹿にしている訳ではなく
    小学生でも凄い難しい人生の真理を理解するものだと思っております。
    ですがやはりこの作品はダイジェスト版の小学生向けの軽い読み物だと思いました。
    社会人が読むにはキツいかと思います。
  • 寄生獣

    岩明均

    10巻で完結の名作
    2022年4月18日
    編集者も作者も10巻で名作を完結させる。
    これがいかに難しい事か。
    面白いと評判になればダラダラ長引かせる。
    それが人間というものであり手っ取り早い収益の上げ方である。
    きちんと完結し読者を馬鹿にしない名作。
    だからこそ時代を超えて支持されるのだと思う。
  • アシガール

    森本梢子

    流石の面白さ
    ネタバレ
    2022年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女漫画の本質はコレですよコレ!
    作者が後輩漫画家陣に作品で宣言している感じが凄い。
    面白ければいいんだよ的な。
    アホな愛し隊ヒロインを魅力的な賢い脇役達がため息と共にフォローする。
    愛されたいだけの性ネタだけではオンナノコは本当は満足できない。

    戦国時代の母上様が多分作者のお気に入り。
    編集から「もっと飢えたな読者用にエッチシーン入れて下さい」強要なんて無かったんだベテランだから多分。
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  • やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中

    柚アンコ/永瀬さらさ(角川ビーンズ文庫)/藤未都也

    血肉を吹き込むコミック化
    ネタバレ
    2022年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず、なんで少年漫画ジャンルなの?とツッコみながらもレビューを。
    漫画家の原作への理解と愛情が実力と共に炸裂しております。
    私はミュシャのような耽美系の絵が元々好きだったのですが
    それでも単なるペラッペラの紙芝居が好きという訳ではないのだと気づかされました。

    原作のファンでもありますが。漫画化は描き手にかなり左右されると思います。
    最初はそんなに美人でもないしという主人公が
    エピソードの描き込みと積み上げで読者に愛されるキャラクターとしてのし上がる。
    そういった描き手の力というものを認識させて頂きました。

    血肉が通うキャラ描写アリ。クスッとさせるユーモアも絵で出来る。
    ラーヴェが可愛い。
    2巻の表紙がジルとラーヴェだけでも凄い存在感があるのが好き。

    魅力あるヒロインを動きで魅せる。
    原作を先に読んでいても「どんな風に動いてくれるんだろう」と待ち遠しい。
    そんな幸福な漫画化だと思います。
  • BANANA FISH

    吉田秋生

    茄子が美少年になる過程
    ネタバレ
    2022年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女漫画があらゆるジャンルに挑戦していた頃の作品であり、ストーリーありきの作品である。
    間違っても愛され主人公が逆ハーレムでモテモテにはならない。
    むしろヒロインポジのキャラは読者から「こいつさえいなければっ」と憎まれ罵られる優秀な足手まといNPCに過ぎない。
    ついでにヒーローであるアッシュは最初は茄子である。
    茄子が連載の年月を重ねて何故か美少年になる。
    歳月の流れとストーリーテラーの手腕をご覧あれ。
  • きのう何食べた?

    よしながふみ

    幸福のレシピ
    ネタバレ
    2021年12月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 若気の至りで合体しても
    人間は「食べる事」から逃れられない
    いかに年をとりいかに一緒に食べてゆくパートナーと人生を歩むか
    若さゆえの欲望に振り回されているニンゲンへの教科書でもある
  • 源氏物語 あさきゆめみし 完全版

    大和和紀

    猿の罪
    ネタバレ
    2021年12月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 愛だの恋だの綺麗事を言っても
    所詮は動物の性愛本能に翻弄される猿男の話を書くに至った某女子原作の漫画化
    それを少女漫画として美しく書いた大和和紀氏に敬礼を
    少女漫画への皮肉とも言える名作だと思います
    光源氏を単なるマザコンクズ男として描かない優しさを評価します
    現実ならフルボッコですよねw
  • ママに王子は要りますか?

    芹沢由紀子

    生理的に無理でした。超現実逃避用?
    ネタバレ
    2021年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料版の最初の10ページでリタイヤ。
    大変申し訳ないのですが、私には無理でした。

    ただ、現実世界で実際に子育て中のママさんが異世界転生したい位に追い詰められている場合の「逃避用漫画」としてならアリ。
    子育ての現実を知らない女性が「このヒーローが私の憧れ!」というのは不幸へ一直線なのでナシ。

    夫に出産立ち合いしてもらっても何の役にも立たないのに「立ち会ってもらえない」と悲劇のヒロインぶるヒロイン。
    女性のアソコを見飽きたヒーローの営業。

    「愛情に飢えまくったまま出産」なバケツの底が抜けた愛情餓鬼コメディだと思えば読めるのかもしれない。
  • ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版

    尾羊英/中村颯希/ゆき哉

    イヤ味の無いスカッと系!~娯楽の神髄~
    2021年6月28日
    勘違い系が得意な原作者の原作を理解した美麗画コミカライズをご笑覧あれ!
    頭からっぽにして笑えて心が温かくなる。
    原作と漫画担当者のコラボの幸福な出会いを堪能したいと思います。
    ちなみにエロは無いのでTL系の下半身系アホっぷりを求めている方には向きません。
    主人公のキャラ造詣が流石。
  • ランド

    山下和美

    漫画の上澄み
    ネタバレ
    2021年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画がポンチ絵と蔑まれていた頃から比べると、漫画は当たり前の表現手法になった。
    それゆえ、エロが最も手っ取り早い集客手段となり女性向けも男性向けもエロで金を集める時代である。
    何も考えずにエロ欲を漫画を読む事で満たしたい。
    そういう時は誰でもある。
    だが、たまには人間として性欲から解き放たれた純粋な思考やめくるめく想像の世界を堪能しても良いだろう。
    山下和美氏の作品は上品な作品であり、己が思考する人間である事を思い出させてくれる。
  • 図書館の大魔術師

    泉光

    志の王道物語と緻密な絵
    ネタバレ
    2021年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず下半身欲充足な漫画に疲れた、志の物語を読みたい。
    そんな人にオススメです。
    いいね
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  • Bite Maker~王様のΩ~

    杉山美和子

    絵は綺麗。オメガバースの意味無し
    ネタバレ
    2021年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵は凄い上手く惹かれます。
    ただ、内容はオメガバースでなくても「単に性的フェロモン過多の女の子が性欲に苦しむイケメン達のハーレムを作る話」で用は足りたと思います。
    お手軽にモテモテになる願望充足用なのは分かるのですが、オメガバースの性テーマを全く生かしていないのが残念無念。
    作者にアドバイスできる編集がつかなかったのか?とも思いました。
  • 女の子は余裕!

    ひかわきょうこ

    男鹿先輩をください
    2021年3月11日
    この作者さんのヒロインが大好きなのですが、この作品だけは男鹿先輩がツボ過ぎて男鹿先輩の為に何度も買いました。
  • 時間をとめて待っていて

    ひかわきょうこ

    西部ガンマン無双ラブコメ活劇をご覧あれ
    ネタバレ
    2021年3月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女漫画には珍しい西部時代劇。
    裸足で突っ走る系スカっとするミリアムの無理のない無双ぶり。
    魅力的なキャラクター(まさかの馬までキャラ立ち!)と和むコント。
    アクションの描写も流石。
    読んでいる間中幸福にしてくれるラブコメ少女漫画になっているのが本当に凄いと思います。
  • 彼方から

    ひかわきょうこ

    ノリコが本当に良い
    ネタバレ
    2021年3月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イザークがカッコいいのは当たり前として。
    ヒロインのノリコが嫌みの無い等身大の女の子な点が時代を超えて良い。

    連載中、長いだけあって途中少しダレ気味かと感じた時もあったが、完結後まとめ読みすると良い意味での素直さはやはり人生において必要だとしみじみ考えさせてくれる幸福な作品です。
  • 幼女戦記

    東條チカ/カルロ・ゼン/篠月しのぶ

    タイトル詐欺(誉め言葉)ロリコンには×
    ネタバレ
    2021年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作もアニメも漫画も
    リアルロリコン男性達からは激しい罵りと共に超低評価を受けているこの作品。

    「俺様が求めている俺様が自由に出来る無垢で知能が俺より劣る幼女がいない!」と
    リアルロリコン氏諸君を大いに釣りまくり貢がせた挙句罵倒させるという荒業作品である。


    漫画ならば、騙されたと思って3巻まで読む事をオススメする。
    Web版・小説・アニメ・漫画の違いは次の通り:
    1)Web版 小説版の前段階なので読みにくい。完結しているのでオススメ。
    2)小説 読みにくいと言われるが、論理的思考派はこちらが良いかも。
    3)アニメ 掴みの良いライン戦線から開始でダイジェスト版としてオススメ
    4)漫画 主人公と周囲の認識のズレによる勘違いコメディ部分が楽しめる


    原作をコミカライズするお手本として例に挙げられる作品であろう。
    恋愛系がお好きな女性ならば主人公とレルゲンとのすれ違いに胸がトキメク事を保証する(イタリアの赤い悪魔並みに)