ゆるふわ感に騙されちゃいけない

絵柄が可愛すぎてちょっとな…と思ってた読む前の自分をぶん殴りたい。ゆるふわな絵がもちろん可愛くて綺麗なんだけど、それを遥かに超えるストーリー性がえぐい、ゴリゴリに心やられました色んな意味で。極道やら893系のお話はまあ他にも見かけるしそんな好きじゃないかなーくらいだったんだけど、このお話はもうしっかり最初から最後まで設定が綿密に組まれてて、ストレスなく(むしろ時間を忘れるくらいズブズブに)読み込んでしまいました。中途半端にそういう世界を描いてるのとは全く違うような。話として2巻までは、闇深伏線がちょいちょいありつつも、極道の一人息子である桜咲冬夏とその警護にあたる呉都の惹かれあっていく部分を描いたお話(都→冬夏は最初からバカデカ矢印（笑）でしたが)なんだけど、3巻では都の余りにも重すぎる過去が一気に明らかとなって、最終的にはこれまで伏線にもやもやしてた部分がすっきりとした感じでした(語彙力がなくてスマン)。あまりに重い過去…といっても、結局いい方向に進んだようでとてもよかった…(作者さん曰くバッドなエンドもあったかもってあとがきにあって心臓キュッとなったけど泣)。とにかく、何が言いたいかって、ゆるふわな絵柄に騙されて読んだらもうえらい心臓持ってかれたよ！ってことです！大歓喜！あと都の言ってること理解したいがために中国語(台湾語か)学びてえ〜〜〜ってなりました。これから4巻読みマス。ありがとうございました。ほんとに好きです。