二重螺旋
」のレビュー

二重螺旋

吉原理恵子/円陣闇丸

辛口になります。15巻まで読了。

ネタバレ
2022年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミックから来ました。円陣闇丸さんのコミカライズが良かったので。既刊を全部ポチりました。

平成どころか昭和臭のするような、クセのある文体の作家さんです。それを承知で購入して言うのもなんですが。とにかく「〜であった」という文の〆が多い。それと「しんなり眉をひそめた」。いっそ野鳥の会になって、この2つをカウントしてみようか?笑


この「二重螺旋」が初めて刊行されたのが2001年6月なんですね。思わずグ○ってしまいました。
物語の導入部で尚人は10歳の誕生日。で、すぐ高校生になります。そこからです。現在11巻まで読んだのですが、尚人高校2年生。 ある意味、BL界の「王家の紋○」?「ガラスの○面」??ちゃんとラスト迎えるのでしょうか笑
レビュー見ると、このシリーズは数年に1冊とかの刊行ペースなんですねぇ。初版から追いかけてる方ホント尊敬します。
20年を費やして、主人公の1年2年の期間の話を書いていらっしゃる。

2人がタブーを乗り越えるドロドロものかと思ったら、機能不全の人達の群像劇になってます。色んな人に視点が移ります。
10巻以降は尚人のハイスペック開花のまるで別のストーリー展開です。暗い要素無し。
一貫する雅冴の清々しい『尚人以外は要らない』オーラ、それに関してはいいですね。妹(尚人にとっては姉)・弟にも本気で塩です。ま、塩にされてもしょうがない妹だし。雅冴が尚人しか眼中に無いので、いつもムキーーッて尚人に嫉妬メラメラ辛くあたる。いきなり頬にビンタしたり。
それと親族がほぼ嫌な人達ばかりです。(味方はチラホラ居る)。

2〜3巻以降の2人のエチシーン。テンプレですか?ってくらいセリフも行為も描写がかぶってます。もはやスッ飛ばして読んでます。タマとか言わせるそのダサいセンスどうなの…。
あとリフレインが非常に多い。前巻の引用もまた多い。そして文体がクドい。話が進まないわけです。

※ここから追記です。

11〜14巻これといった大きな展開は無し。尚人のハイスペ開花・モテキャラ話。
15巻は雅冴がモデルや仕事の方向性も含め自分を模索していこう…みたいな展開。尚人とは安定。緩急に乏しいかも。
16巻は雅冴が海外進出にチャレンジするのかな。

なんか…10巻までの雅冴のドロドロ執着が懐かしくなってきました(遠い目
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