ファザー・ファッカー【特典付き】
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ファザー・ファッカー【特典付き】

暮田マキネ

タイトルにもビックリ!暮田先生の世界観

ネタバレ
2022年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感動作読みたい時とか泣きたい時とか、心にずっしりしたものを読みたい時は決まって暮田マキネ先生の作品を欲します。いつも思うんですけど、どうしてこんな心に刻むような作品を描けるんだろうと惚れ惚れしますね!こちらはまだ未読だったのでクーポンで購入しました。

父と子の恋愛ストーリーではありますが、養父なので血の繋がりはありません。明は本当の父親の親友で、想い人でもある亡き友の形見を彼女と一緒に育てるも、長く続かずに離婚。父子家庭で暮らしているという設定から物語は始まります。血の繋がりがないのでそこまできつい印象はないはずのに、きっついんですよ〜(^_^;)親子じゃなくなる瞬間が背徳的でエロティックな雰囲気を醸し出している中、きっと、シンと明 としてならまだよかったものの、シンがマコトとして行為をするので、切ないことこの上ない(T ^ T) でも明の言えなかった想いと、心を保つために過ごしてきたあらゆるマコトとの時間は簡単には消化することはできないことも分かるし、一方で関係を進めれるならマコトとしてでいいと思っていたシンが、「自分」としてでありたいと苦しむのも痛いほど伝わってきて…何も言えねえ状態になります。そして訪れる二人の別れ…。どこか余裕のあったシンとは打って変わって、終盤の勝負は息を呑むほどピリピリ感が半端なかったです。まさに共依存…。すごいとしか言いようがない…。(あれはお母さん、どうにもできないですよね!)

痛くても苦しくても、それでもお互いを求め合い、二人としての生き方を探していく感動作です。今まで苦しかった分、最高に幸せになってほしい!エチも多くて美しく、その儚さに心奪われました。これからはシンと明でたくさん重ねていってくだせえ。はぁ〜…めっちゃよかった…。何回も読み返します!
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